無痛分娩で後悔しないために!危険と言われる理由と実施割合・対策について。

無痛分娩




こんにちは、無痛分娩経験しました、わったなです。

私は初産は自然分娩で、二人目で無痛分娩を選択しました。

なぜならお産が重い方で、1人目の出産で

「もう二度と出産は無理」

と思ってしまったから。

痛くて怖いだけだった初産とは違い、二人目の無痛分娩ではリラックスして出産の感動を味わうことができました。

日本は無痛分娩の割合が少ないし、事故のニュースなどが取り上げられて、無痛分娩=危険というイメージが先行してしまうのは、無痛分娩に助けられた身としてはなんとも残念な心境。

無痛分娩を選択して後悔しないためには、無痛分娩のリスクやデメリットばかりにとらわれず、実情を知って、なぜ事故が起きてしまったのかを知ること、

そして、より安全な無痛分娩を受けるためにはどうしたらよいのか冷静に判断することが重要だと感じます。

 

 

日本における無痛分娩の割合

まずは、日本における無痛分娩の割合からみていきましょう。

出典「無痛分娩-厚生労働省資料」より

 

2008年は全体の分娩数のわずか2.6%でしたが、2016年は全体の6.1%になっています。

それでも全体の約6%ってすごく少ない数字ですよね。

 

続いて、イギリス、フランス、アメリカとの比較です。

出典「無痛分娩-厚生労働省より

イギリスも無痛分娩は20%程度ですが、アメリカは41%、フランスは半数以上の人が無痛分娩で出産してます。

この表からもわかる通り、日本の無痛分娩件数ってやっぱり少ない。

その他のアジア諸国でも全体的に無痛分娩の利用率は低いですが、比較的よく行われる国としては、

シンガポールが16%(1997〜1999年)

香港と台湾でそれぞれ9%(1997〜1999年)だそうです。

【日本産科麻酔学会のHP情報】

わりと昔の情報なので、最近はもう少しアジア諸国でも無痛分娩件数は増えているかもしれませんね。

 

無痛分娩=危険と認識されてしまう理由

無痛分娩が危険と言われてしまうのはなぜでしょう?

もし無痛分娩が本当に危険なら、アメリカやフランスでそんなに多くの人が無痛分娩を選択するはずがないですよね。

もちろん麻酔を使用するリスクはあると思いますが、無痛分娩が普及している国ではしっかりとしたリスク管理がなされているのだと思います。

 

また、厚生労働省は無痛分娩と妊産婦死亡率の明らかな相関はないとしています。

出典「厚生労働省無痛分娩資料」より

 

しかしながら、無痛分娩が日本で普及していないがために、事故が起きて報道されるとそればかりがクローズアップされてしまって、

無痛分娩=危険という印象になってしまうのではないでしょうか。

実際には日本でも無痛分娩で出産して本当によかったという妊婦さんも多くいますし、

私ももしもう一度出産することがあったら絶対に無痛分娩にしたいと思っています。

 

下記のように、日本の無痛分娩環境は無痛分娩が普及している他国よりも明らかに医療体制が整っていない、

年々増える無痛分娩の需要に追いついていないという現実があるようです。

 

日本で硬膜外無痛分娩が広まっていない最大の理由は、欧米と異なる日本の産科医療システムにあると考えられています。診療科間の連携の良い欧米では、産科医、助産師、麻酔科医がチーム医療をしており、日本の病院の何倍もの出産数がある分娩施設では専門の麻酔科医がいて、広く硬膜外無痛分娩が行われています。一方、日本では麻酔科医のいない産科医個人の産院で分娩が行なわれることが多く、また麻酔科医が勤務している病院であっても手術室内での一般の麻酔に忙殺され、麻酔科医が産科病棟での硬膜外無痛分娩に関与している施設はほとんどありません。このような現状では、手間も人手もかかる硬膜外無痛分娩に取り組めなかったのも当然といえるでしょう

引用「和歌山県立医科大学麻酔科学教室なぜ日本で硬膜外無痛分娩は広まっていないのでしょうか?」より

 

 

2017年に相次いで報道された無痛分娩の重大事故

私が無痛分娩で息子を出産したのは2016年。

日本で無痛分娩の重大事故が相次ぎ、テレビなどで大きく報道されたのは2017年でした。

私が無痛分娩を選択する前にこの報道があったら、はたして自分は無痛分娩を迷いなく選んだだろうか…。

おそらく不安になっただろうし、もっと真剣に無痛分娩について調べていたと思います。

 

2017年に報道された無痛分娩の事故はどのようなものだったか?

2017年に報道された無痛分娩の重大事故の一部を調べてみました。

  • 2012年、京都府の産婦人科でロシア国籍の女性が無痛分娩のための麻酔をした際、意識を失って心肺停止になった。搬送先の病院で赤ちゃんが生まれたが、重い脳性まひになった。
    2人は現在も自宅で寝たきりの状態で、24時間体制で看護が必要な状況。

 

  • 2015年、神戸市のクリニックで当時33歳の妊婦が意識不明となり、女性は脳に大きなダメージを負って意識が回復せず、そのまま17年5月に亡くなった。
    緊急帝王切開手術により生まれた男児も、出産時の呼吸不全の影響で脳に酸素が十分に行き渡らず、今も病院で治療を受け続けている。

 

  • 2017年1月、大阪府和泉市の産婦人科で当時31歳の女性が、無痛分娩で次女を出産中に呼吸困難に陥り、その後死亡。
    専門医の鑑定書からこの女性は麻酔が効き過ぎたことで呼吸困難に陥った可能性が高いことが分かった。

 

上記の事故のうち、2015年の神戸市のクリニックの事故について、日本産婦人科医会副幹事長の鈴木俊治氏の記事を引用させていただきました。

事故原因について、

カテーテルがトラブルにより硬膜の中の「くも膜下腔」まで入り、大量の麻酔が注入されたのではないかと話した。こうなると麻酔の影響で呼吸ができなくなって酸素が不足、脳に酸素が行き渡らずに意識障害になる。

そのうえで鈴木氏は、適切な処置を施せば女性を救えた可能性があると指摘。呼吸が出来なくなっている際に、人工的に酸素を与えていけば次第に麻酔は覚めていくという。

事故が起きたクリニックは当時、対応できる医師は1人だったという。その医師が硬膜外鎮痛法の最中に離席したのも不可解だが、緊急時に何の処置も施せず大学病院に搬送するしかなかったというのは、未熟と言われても仕方ない。

引用「無痛分娩「失敗」で死亡事故 「危ない出産法」の誤解危惧する声」より

上記に記事にもあるように、適切な処置を行えば救えたかもしれない命が、対応できる医師が一人であったこと、緊急時に何の処置もしなかったことで救えなかった。

また、2012年に起きたロシア国籍の女性の母で医師でもある女性は、医療ミスの原因とも考えられている
「産院に医師が一人しかいない状態を解消して欲しい」と訴えています。

 

私が無痛分娩を受けた産婦人科も担当医師は一人しかいませんでしたが、そんな産婦人科は少なくないと思います。

そしてそれが緊急時のリスクになり得るのは、一般の人からしたら想像することは難しい。

 

無痛分娩の重大事故が大きく報道されたことで、

闇雲に無痛分娩=危険と考える人が増えるのではなく、何が危険で、どのような点に注意して病院を選べば良いのかを知る必要があると感じました。

 

2018年5月、厚生労働省は無痛分娩の実態を調査し、今夏にも発表するとしています。

(毎日新聞)無痛分娩、初の実態調査、今夏にも結果公表への記事>>

 

無痛分娩で後悔しないために気をつけたいこと

無痛分娩で後悔しないためには、冒頭でも書いた通り、まずはしっかりと自分で納得いくまで主治医に聞き、無痛分娩について調べることだと思います。

無痛分娩の概要は日本産科麻酔学会の無痛分娩Q&A

に一度目を通せば理解できると思います。

また、

日本産科麻酔学会のHPに無痛分娩施行施設一覧もあります。

こちらの一覧の病院の中で、下記のような項目をチェックするのが良いそうです。
(この一覧の中に上記で説明した無痛分娩の重大事故のあった病院も含まれていました)

安全な無痛分娩を受けるためのチェック項目
  • 医師が何名いるのか
  • できれば麻酔科医が麻酔を担当している方が良い
  • どのくらいの実績があるか
  • 帝王切開、器械を使った分娩がどのくらいあったか  

 

その上で、答えがあいまいだとか、どうしても納得いかない点がある、不安な気持ちが拭えないなら、他の病院や選択肢も考慮した方がいいかも知れません。

私が今度もし無痛分娩を検討する機会があるとしたら、その産院でどのくらいの実績があるのかというのはしっかりと調べると思います。

無痛分娩の実績数が多く、まれに生じる副作用などによる重大事故が発生していなければ過度に恐れる必要はないのかなと感じます。
(※あくまで私自身が病院を選択する場合です)

もちろん、お産は常に命がけ。

 

自然分娩だから絶対安全ということもないと思いますし、帝王切開でのリスクもあります。

 

私が無痛分娩を体験した時の具体的な費用やリスク、私が感じたメリット&デメリットについてはこちらの記事でご確認ください。▼